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WEB版HALだより「テキスト版」

2024年10月8日号 (通算24-28号)

「農業科」授業に協力! 稲刈りをしました

WEB版HALだより6月25日号でお伝えした美唄市での地元小学生による田植え経験。あれから約4ヵ月を経て、ついに稲刈りの季節になりました。
https://www.hal.or.jp/column/1982/

美唄市の齋藤実さんの田んぼで稲刈りをしたのは、美唄市立東小学校と中央小学校の児童たち。取材に行った日は、中央小学校の児童44人が稲刈りに挑戦。初めての稲刈りと思いきや、中には幼稚園の体験学習で稲刈りの経験のある児童もいました。

体験田んぼとなった場所には、過去に小学校時代に稲作体験をしたことがある高校生や現在は地元農協に勤務する方も「先輩として」参加していました。

一部のお米はその後「はさがけ」をするので、麻紐でしっかりと縛り、軽トラに積み込み。お手伝いは、地元の経験豊富な方々。

まるでおじいちゃん、おばあちゃんと孫のように作業が進められています。なかには、昔取ったなんとかで、どんどんスピードアップする方も。齋藤さんは「この子たちが農業に就かなくても、例えば農業機械の会社に入ったり、農業関係の仕事に就いたり、あるいは地元に帰って来たときに『ここで田植え、稲刈りをしたんだよ』と経験が活きれば」と話していました。本業も忙しいなか、圃場を貸し出し、作業を見守るのはそうそう簡単なことではありません。でも、地域や地元の子供たちのために時間、場所、ノウハウを大人たちが出し合っている様子は、それだけで一つの成果だと思いました。

立派に実ったお米は「ななつぼし」。このあと乾燥させて、脱穀そして精米まで行います。家庭科の授業のなかで調理としてこのお米が使われるそうです。
また、冬には「しめ縄」にもなるとのこと。

美唄市の「農業科」授業は成功も失敗も含めたトータルとして“農業で学ぶ”ことを目ざし、総合的学習の中で行われています。

この記事のURLhttps://www.hal.or.jp/column/2157/