グローバルGAP
HAL財団とグローバルG.A.P.について
グローバルG.A.P.の取り組み
HAL財団は、2006年より農業経営モデルの創出と環境に配慮した新たな流通システム構築に向けた実証試験を実施してきました。そこで得られた知見をもとに、2011年からは「食品安全」「環境配慮」「労働安全」「人権保護」「農場経営管理」の5つの柱に基づく、国際水準の農業生産工程管理であるグローバルG.A.P.に力を入れ、関係農業者とともに認証取得に向けた取り組みを開始しました。
2014年には生産者41戸による認証を取得し、以後も認証維持と新規参加を継続。2025年3月現在、認証メンバーは58戸で、日本最大級のグローバルG.A.P.のグループ認証となっています。
グローバルG.A.P.取得への道のり
2011年:勉強会や啓発活動を開始
2012年:農業者向け普及活動を展開
2014年:生産者41戸による初のグループ認証取得
年度別認証数(過去5年間)
2020年 | 62戸 |
---|---|
2021年 | 61戸 |
2022年 | 61戸 |
2023年 | 55戸 |
2024年 | 58戸 |
グローバルG.A.P. 認証書

株式会社HALGREENとの連携による展開
当財団は、安全・安心な農産物を認証する独自の基準などを設け、商品の差別化を図り流通させてきました。その取り組みを高く評価した(株)北海道銀行等との共同出資により、2020年に農産物流通事業会社の(株)HALGREENを設立しました。これまでHAL財団が取り組んできた安全・安心と環境に配慮した農産物を認証する「HAL認証農産物の栽培基準制度」に加え、グローバルG.A.P.のグループ認証を継承しながら、流通事業に効果的に取り入れることによって、北海道農業の高付加価値化と新たな商流の構築に取り組んでいます。
HAL財団と(株)HALGREENは、この国際基準に基づく農業生産工程管理「グローバルG.A.P.」の維持・普及を通じて、地域農業の未来と農業の持続可能性を共に支えています。
普及活動の取り組み
現在、HAL財団からの業務委託を受け、(株)HALGREENが道内の農業者グループや農業高校、専門学校、自治体等を対象に説明会・研修会を開催しています。農産物の輸出要件や国際イベントでの調達基準として注目されるG.A.P.を含め、グローバルG.A.P.の理解と維持・普及活動に積極的に取り組んでいます。

