HAL財団

「家業」から「地域企業」へ

WEB版HALだより「テキスト版」

2025年1月28日号(通算24-44号)

第20回HAL農業賞受賞者決定

一般財団法人 HAL財団(理事長 磯田憲一) が主催する 「第20回HAL農業賞」について、以下の通り各賞が決定しましたのでお知らせいたします。

今年度は、例年通りの現地調査を行うことができました。多くの候補の中から、選考委員会の厳正な審査を経て、HAL農業賞にふさわしい方々を選出いたしました。

表彰名 受賞者 副賞
HAL農業賞
優秀賞
フロンティアチャレンジ賞
福田農場(網走市) 賞金 50万円
HAL農業賞
優秀賞
地域連携企業賞
株式会社満寿屋商店(帯広市) 賞金 50万円
HAL農業賞
優秀賞
優秀経営賞
株式会社森谷ファーム(北見市) 賞金 50万円
(記載は五十音順)

第20回HAL農業賞贈呈式
日時:2025年3月7日(金) 午後2時~
場所:JRタワーホテル日航札幌 36階 たいよう

会場の都合で冒頭の「贈呈式」(予定:午後2時から2時30分ころ)のみを公開いたします。贈呈式の様子は写真データとしてもご提供可能です。ご希望がありましたら担当までご連絡ください。

~本件お問い合わせ先~
担当 HAL財団 企画広報室
山(やま)、上野(うえの)
e-mail info@hal.or.jp
電話 011-233-0131

第20回HAL農業賞受賞者一覧

表彰名 受賞者 授賞理由
HAL農業賞
優秀賞
フロンティアチャレンジ賞
福田農場(網走市) ベテランの域に達している農場主福田稔さんのたゆまぬ、そして果敢なチャレンジに注目し表することにしました。

  • 今まで手掛けていた農産品は、そのほとんどが「加工用の原料」だった福田農場。消費者から「美味しい」と言われたいとの思いから果敢に稲作にチャレンジしている。
  • 畑地での稲作は、技術や制度面でまだ多くの課題を有するが、今後水稲農家の大幅な減少が予想されているなかで安定的な食料米を確保するための新たな技術として注目を集めている。
  • 福田氏のチャレンジは地域の農業者だけではなく、行政機関や漁業関係、商工関係者にも刺激を与え、学校給食や飲食店で網走産おコメの提供を実現させた。
HAL農業賞
優秀賞
地域連携企業賞
株式会社 満寿屋商店(帯広市) 地元農業者と連携し、地域と一体となった経営を実施している点に対し価値あることと認め、それを表することにしました。

  • 北海道内の製粉事業者と連携し小麦の品種改良を強く後押し。2012年からは、本支店6店全店の全商品で十勝産小麦100%のパンを製造。小麦のみならずパンの要である「酵母」も十勝産(とかち野酵母)を使い、調理パン、菓子パンに入れる豆、チーズ・クリームなどの乳製品、牛肉なども十勝の農業者が作ったものを使っている。
  • 原料生産者である農家、農業従事者にとっては、自らが作った小麦などの原料が最終製品となり、それを消費することで「味」「価値」を感じることにつながっている。
HAL農業賞
優秀賞
優秀経営賞
株式会社 森谷ファーム(北見市) 自社の安定的な経営とともに、地域産業をけん引する経営を評価し、優秀経営として表することにしました。

  • 自社の経営だけではなく、環境や地域にも目を向け地域全体として農業を発展させていくことを念頭に経営を実践している。
  • 地域産品である白花豆の生産、販売のみならず、農場に白花豆をメインとするカフェを作る目標があり「留辺蘂の景観」を楽しむ地域一体型の農業を目指している。
  • 所有している森林(山林)でカーボンオフセットを無理なく達成することを検討。地球環境に負荷をかけない農業を次世代に繋いでいく活用資源として森林との共存を視野に経営を行っている。
この記事のURLhttps://www.hal.or.jp/column/2336/