HAL財団

セミナー開催状況

2025年12月25日

~映画「大地の侍」~ 第172回上映セミナー 旭川市立大学にて開催

2025年12月25日、旭川市立大学にて、第172回目となる上映セミナーを開催しました。

本セミナーは、旭川市立大学地域連携研究センターの授業「地域社会学Ⅰ」を市民公開特別講義として位置づけ、大学と包括連携協定を結ぶ旭川信用金庫の寄付講座「旭川しんきん講座」との共催により、旭川市の後援を受けて実施したものです。

当日は、旭川市立大学の高瀬理事長をはじめとする大学の皆さん、旭川信用金庫、旭川市、東川町、上川町、東神楽町、滝上町からもご参加があり、全体で約190名の方にご来場いただきました。

「地域社会学」は、地域の歴史と構造を理解し、持続可能な地域づくりを構想する力の育成を目的としており、北海道が抱える人口減少社会や農業の後継者不足などの課題に対して、地域をどう守って育てていくかを考えるもの。

特別講義を担当する大野教授からは、「私たちが学びたいのは、この北海道でこれからどのように生きていくのかということ。磯田理事長は、北海道職員時代、“試される大地”というキャッチフレーズの選考に関わった方で、この言葉には、これまでの日本の高度経済成長の市場経済システムの発展モデルを見つめ直し、北海道だからこそできる自然との共生など、新しい生き方を考えるきっかけにしてほしいという問題提起が込められている。そういう意味では歴史から学ぶことは大事なことで、過去と現在のあり方から未来を思考するときに、この映画を観る意義はとても大きい。学生と市民が共に北海道開拓の歴史を知り、未来の糧とする集いとして位置づけた」とのお話がありました。

上映後、参加された上川町の方からは、「映画では、みんなの気持ちを一つの方向に導くために、お殿様や家老のリーダーが先頭に立ち、道筋をつけていく姿が描かれていた。多くの人が話し合い、リーダーも一緒になって苦労を重ねていく。そうした場面から、地域の人々が同じ方向を向くということがまちづくりの大きな視点でありヒントになった。今の時代においても、心を開いて真剣に話し合いをすることが大事ということを改めて実感した」との感想をいただきました。

また、学生からも「この土地であればみんながやっていけるという希望が持てたことがよかったのではないか。希望を持つことの大切さを感じた」「観る前はどんな映画か想像できなかったが、とても共感できた。150年という年月はそれほど長くないと感じたし、木を切って川で運ぶなど、今では考えられない苦労をしてこの北海道を開拓してくれたことに感謝したい」「開拓を淡々と描いたのではなく、その時々の苦悩や不安といった感情も表現されていて、当時の苦労が伝わってきた」という感想が続き、この映画が若い世代の心にも深く響いたことが感じられました。

セミナーの終了後に、財団より旭川市公立大学課の鈴木課長へ映画「大地の侍」のDVDを贈呈しました。市立図書館での個人貸出用としてご活用いただき、より多くの市民の皆さまにご鑑賞いただければ幸いです。

本セミナーにご参加いただいた皆さま、旭川市立大学をはじめ、ご協力いただいた関係の皆さまに深く感謝申し上げます。上映セミナーをご希望の際は、どうぞお気軽に財団までご連絡ください。

旭川市立大学 大野教授
旭川信用金庫 課題解決推進部 荒山専任役
HAL財団(磯田理事長)から旭川市公立大学課 鈴木課長(右側)へ図書館貸出用DVDを贈呈
この記事のURLhttps://www.hal.or.jp/daichi-no-samurai/seminor/3723/