2026年3月14日
~映画「大地の侍」~
第178回上映セミナー 富良野文化会館「サンエーホール」にて開催
2026年3月14日、富良野市の富良野文化会館「サンエーホール」にて、第178回目となる上映セミナーを開催しました。本セミナーは、富良野市の有志の皆様による「“大地の侍”富良野上映実行委員会」の企画により実施したものです。
富良野市は、北海道のほぼ中心に位置する“へそのまち”として知られています。市の歴史は、1896年(明治29年)に当時の北海道庁が富良野盆地の開拓を目的に行った計画的な区画測量により「富良野原野殖民地区画」が設定され、翌1897年(明治30年)に福岡県出身の中村千幹(なかむら ちから)氏らが入植したことが始まりと伝えられています。また、1900年(明治33年)には旭川から下富良野(現在の富良野)間に鉄道が敷設され、入植者や物資の輸送、農産物の出荷を支える重要な基盤となり、農業を中心に発展してきたという歴史があります。
1970年代(昭和50年)以降は、冬季国民体育大会やワールドカップスキー大会の開催により「スキーのまち」として世界的に知られるようになり、さらにテレビドラマ「北の国から」の舞台として、全国的に注目を集める観光都市へと成長しました。厳しい自然と向き合いながら、富良野の農業を切り拓いてきた先人の姿や、ドラマ「北の国から」が描く自然と共に生きる姿勢は、映画「大地の侍」に登場する先人たちと重なるものがあります。
さらに富良野市は、文化芸術の分野でも独自の歩みを続けてきました。2000年(平成12年)、全国初の公設民営劇場として「富良野演劇工場」がオープンし、以降、新たな演劇の創造や市民劇といった市民参加型のイベント拠点としての役割を担い、2015年度(平成27年度)の文化庁長官表彰を受けています。また、2020年(令和2年)には「富良野市文化芸術基本条例」が制定され、市民が文化芸術を通じて豊かに暮らすことを目指す理念が示されました。こうした文化を大切にしてきた富良野市での上映セミナーの開催は、とても意義深いものとなりました。
上映後、参加者の皆様からは、
・現在は不自由のない生活を送っているが、映画を観て、先人たちが限られた道具や人の力だけで木を切り、根を掘り起こし、土地を切り拓いてきたことを改めて実感した。自然の恵み、空からの雨や雪、そして大地に感謝したい気持ちになった。
・北島三郎さんの「石狩川よ」という歌が好きでよく聴いていたが、今回の映画を観て、どういう開拓をしてきたかということを知ることができた。先人たちの苦労がわかり、感動した。
といった温かな声が寄せられました。セミナーの終了後には、財団より富良野市教育委員会へ映画「大地の侍」のDVDを贈呈いたしました。公設図書館での活用を通じ、より多くの市民の皆様にご鑑賞いただくことを願っております。
自然の厳しさと向き合いながら発展してきた歴史をもち、さらに文化芸術を大切に育んできた富良野市で映画「大地の侍」を上映できたことは、地域の皆さんが自らの歴史や文化を改めて見つめ直す貴重な機会になったと思います。ご参加いただいた皆様、そして開催にご尽力賜りました富良野上映実行委員会の皆様に心より感謝申し上げます。






