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小学校農業科等取り組み状況

江別市立北光小学校 ~実りを刈り取るよろこび 謙虚な心を育む秋の学び~

2025年9月19日(金)、北光小学校では秋の稲刈り授業が行われました。

春に自分たちの手で植えた苗が、夏の陽ざしと雨に育まれ、黄金色の稲穂となって田んぼを彩ります。この日は、近隣のいずみ野小学校の5年生も応援に駆けつけ、北光小の子どもたちとともに稲刈りに取り組みました。

高学年生が鎌を手に慣れた手つきで稲を刈り取り、低学年生が稲を運びます。田植えのときと同じように、学年や学校を越えた助け合いの姿が自然に生まれ、田んぼには笑顔と笑い声があふれました。

また、当日は、地域の多くの皆さんが、稲の結束や刈り取り後の落穂拾いなど、さまざまな形で子どもたちを支えていました。北光小の農耕体験学習は、こうした地域のあたたかな支えのもとで育まれていることを改めて実感しました。

これまでの稲の生育と、今日の稲刈りを通じて、子どもたちは自然の恵みへの感謝の気持ちを深めました。春から続く農耕体験学習の集大成として、助け合う心、仲間との絆、さらには他の生きものの命をいただくことへの敬意がさらに深まったように思います。

北光小学校の農耕体験学習は、地域と学校が手を携え、農の営みを通して、子どもたちのふるさとへの愛着と誇りを深めながら、自然や人に対する謙虚な心を共に育む文化となっています。稲穂の実りとともに、子どもたちの心にも確かな成長が感じられました。

また、こうした学びの時間は、日々の暮らしが忙しくなりがちな今だからこそ、子どもたちにとって大切なひとときになっているように思います。季節の変化を肌で感じ、土や他の生きもの、人とのつながりに触れる中で、これからの自分を思い描く時間になるかもしれません。北光小の田んぼは、そんな静かな気づきと、子どもたちの明るい未来を支えているように感じました。

北光小の児童による開会式
PTAの高田さんから鎌の使い方を習います
稲刈りスタート。どうやって刈るのかな・・・
高学年生が刈り取った稲を低学年生に手渡し

束ねた稲をトラックまで運びます

みんなで「はさがけ」をします
川畑さんから“農家の想い”を聞きます
この記事のURLhttps://www.hal.or.jp/dietary_education/elementary_school/3054/