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小学校農業科等取り組み状況

美唄市 ~育てた稲から文化の継承へ~ 児童と地域が受け継ぐ「福亀」づくり

美唄市の小学校では、児童が自ら育てた稲を活用し、地域文化のつながりを体験する農業科の授業として、11月25日に東小学校、11月28日に中央小学校で稲わらを用いた「しめ飾りづくり」が行われました。

授業には、美唄市の農家のお母さんグループ「ひふみ会」をはじめ、農業を営む海鉾さん、齋藤さん、JA女性部、農地環境保全会、教育委員、教育委員会事務局など、地域の多くの皆さんが参加しました。授業の実施に先立ち、以前から準備を進めてこられた地域の方々が、当日も児童たちに昔から受け継がれてきたつくり方を丁寧に伝えました。

児童たちは、こうした温かな指導のもと、「福亀」と呼ばれるしめ飾りを制作。自ら育てた稲が、食としてだけでなく、文化や伝統の継承につながることを体験し、農業の持つ多面的な価値を学ぶ貴重な機会となりました。

この授業を通して、児童たちは、稲作の恵みを実感し、地域の方々との交流から、農業が人と人を結び、文化を受け継ぐ営みであることを学んだと思います。今回の取り組みは、農業科教育から生まれる学びの一つとして、次世代へ伝統と地域の絆をつないでいく姿を示すものとなりました。

○2025.11/25(火)美唄市立東小学校

 

○2025.11/28(金)美唄市立中央小学校

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