HAL財団

「家業」から「地域企業」へ

WEB版HALだより「テキスト版」

2025年2月12日号 (通算24-46号)

スペルト小麦と美味しい牛の関係

*今回の「WEB版HALだより」は、昨年大変好評だった、農業とは縁のなかった写真家・藤田一咲(いっさく)さんに、北海道農業の現場を見てもらい話を聞く企画の第2弾の2回目です。今回もHAL財団・上野貴之が聞き手となる対談形式でお届けします。私は敬愛の気持ちから、今回も一咲さんと呼ばせていただきます。

(HAL財団 企画広報室 上野貴之)

小麦の生産量日本一は?

●上野:一咲さんは毎朝パン食でしたね。パスタもお菓子もよく食べますよね。その原料は何でしょう?
★一咲:それは難しい問題、なわけないでしょう! 小麦粉ですね!
●上野:そうです、小麦粉はさまざまな食品に使われている。それはどこで作られているでしょう?
★一咲:そういえばロシアとウクライナの戦争により、小麦不足のニュースを見たような。
●上野:小麦の主な生産国は中国、インド、ロシア、アメリカ。日本は小麦の輸入大国で、国内での需要量の約9割を外国から輸入しています。ほとんどがアメリカ、カナダ、オーストラリアからの輸入なんですよ。
★一咲:あら? 今回は北海道で小麦を作っているという話ではないのですか?
●上野:作っていますよ。前回のそばも全国1位だけど、北海道の小麦収穫量も全国1位。米の収穫量より多いんですよ。
 北海道は気候が冷涼で降水量が少ないので、小麦の栽培に適していて高品質な小麦が生産されています。

農業データメモ
 令和5年産そば収穫量 全国3万5,600トン 北海道1万3,700トン(国内生産の38%)
 令和5年産小麦収穫量 全国100万4,000トン 北海道71万7,100トン(国内生産の66%)
 令和5年産主食用コメ収穫量 全国661万トン 北海道47万5,900トン(国内生産の7.2%)

★一咲:北海道では小麦が広く栽培されているんですね。そういうイメージはちょっとなかったな。
●上野:そうかもしれないですね。というのは、北海道で今見られるような大規模な小麦産地としての歴史は、1970年代後半の農業政策として小麦が推奨されたことから始まりますからね。
★一咲:まだ50年くらいの歴史なんですね。でも、これだけ需要がある作物なのに自給率が低すぎませんか?
ロシアとウクライナの例からでも簡単に想像できますが、世界の小麦の産地で紛争が起こったり、気候変動で干ばつになったら、不作になって輸入ができなくなることもありそうですよね。そうでなくても、小麦粉の価格が高騰するとか。ぼく自身もそうですが、小麦の重要性は米よりもほとんど知られていないのでは?
●上野:重要性どころか、北海道の小麦の認知度も低いのが現状かもしれませんね。
★一咲:そばと同じような状況でしょうか。北海道の小麦の種類やブランドもいくつもあると思いますが、まったくわかりません。
●上野:北海道には、パンが作れる国産小麦として人気のある〈春よ恋〉や、道内の秋まき小麦の作付け面積の9割を占めている、白さときめの細かさが特徴の〈きたほなみ〉、国産初の超・強力粉の〈ゆめちから〉などがあります。
一咲さんも感じたように、日本国内、国外の小麦の状況の認知度を高めること、また、生産量の向上や安定化、ブランド化などが、北海道産小麦をこれからもさらに発展させていくために必要なことでしょうね。
★一咲:そばの取材でも思いましたが、日本一だから現状を維持するのでいい、という感じがどこかします。日本一を維持するのも大変だとは思いますが、これ以上は何もできない、限界というわけでもないように思います。
 金儲け主義みたいなのはちょっと嫌な感じですけど、北海道の農家はもっと貪欲になってもいいのでは? そば商人とか、小麦商人と呼ばれるような農家さんがいてもいい。経営者意識がどこか薄いのかな。
●上野:一咲さん。まさにそこなですよ。私たちHAL財団は以前の名称は北海道農業企業化研究所と言い、農業の経営の部分を専門に調査研究する団体なのです。北海道に限らないのですが、農家の高齢化や離農よりも経営者意識というのが大きな問題を孕(はら)んでいると思います。これだけ物価が上昇しているのに、農作物は低価格のままなんですから。
今日の取材先の本別町にある福田農場は、その辺も含めて、北海道農家の在り方、北海道農業の未来をしっかりと考えています。福田農場は主に美味しい牛を育てている農場ですが、今日はスペルト小麦の畑を取材します。

本別町美蘭別にある福田農場のスペルト小麦畑。スペルト小麦とは古代種の小麦のこと。
小麦生産量日本一を誇る北海道でも生産量はかなり少ない品種。一般的な小麦よりも背丈が高くたくましい姿が特徴。
たまたま収穫の日に訪れることができました。
収穫するスペルト小麦の状況を見る福田農場の福田博明さん。表情は真剣だが、その目には満足感も漂っていました。
手の平の上のスペルト小麦に福田さんはどんな未来を見ているのだろう。

ビオ(有機)のこと

●上野:一咲さんはスペルト小麦を見たことはありますか?
★一咲:毎度お恥ずかしい話ですが、スペルト小麦という名は聞いたことはあるのですが、どういうものか知りませんし、見たこともないです。
●上野:名前は知っていました?
★一咲:パリのスーパーなどで、“BIO[ビオ。フランス語のビオロジック(オーガニック、有機)のこと]”と表示があるクッキーやパンなどの成分表示にスペルト小麦があるものを見かけていましたね。
●上野:スペルト小麦はフランス語でもスペルトという名称ですか?
★一咲:スペルトはスイスのスペルツから来ているような気がしますが、フランス語ではエポートルですね。日本ではなぜかエポートフと呼ばれているのも見かけますが。イタリアではファッロ、ドイツではディンケルかな。
●上野:日本では有機栽培、オーガニックというと特別なものという感じがありますが、ビオはよく見るものですか?
★一咲:ビオはよく見ます。普通に日常生活に溶け込んでいます。ビオは野菜や果物だけではなく、肉、卵、乳製品、はちみつ、ワイン、お菓子などもあります。ちなみに、フランスではビオ製品には「AB(アグリキュルチュール・ビオロジックの略。フランス農務省認可の有機栽培)マーク」、ヨーロッパ全体では欧州認可の「ユーロ・リーフマーク」が付いていたりします。
●上野:やっぱりヨーロッパはオーガニック製品に対する意識が高いんですね。北海道でも農薬や化学肥料をなるべく使わずに作物が元々持つ力を生かした作物作りを目指す農家が増えています。その背景には、化学農薬使用量の50%低減や輸入原料、化石燃料を原料とした化学肥料使用量の30%低減、耕地面積に占める有機農業の取組面積割合25%(100万㏊)への拡大などを目指す、農林水産省が令和3年5月に策定した「みどりの食料システム戦略」があったりもしますが。
★一咲:なるほど、色々な理由や背景があるのですね。
●上野:できるだけ自然本来の状態で作る方法を取り入れている方が増えてきました。
★一咲:それは環境を守っていくことにもなりますね。
●上野:自分の暮らす地元の、ひいては国や地球の環境を守り未来に繋いで行く。
★一咲:いわゆる持続可能な開発目標(SDGs)にも繋がるようですね。それにしても、本来の自然の状態、と一言で言っても実際には難しくないですか?
●上野:難しいです。それを今から20年以上も前に始めたのがこれから行く福田農場。

収穫時期に入ったスペルト小麦の色はベージュよりも、茶色に近い印象。
力強くいかにも古代から今日まで品種改良、遺伝子操作を受けずに生き続けてきた種の姿をしています。
一般的な小麦よりも穂は大きく長く、籾殻は見るからにとても硬そうです。
スペルト小麦の栽培は古代種だと言っても、種を蒔いておけば、後は何もしなくても勝手に育つわけではない。
大変な苦労がある、と満面の笑顔で語る福田さん。
同行の渡辺陽子アナウンサーは「いい作物を作る人は笑顔もいい」と話していました。

スペルト小麦畑にて

●上野:一咲さん、私も初めて見るスペルト小麦ですが大きいですね。
★一咲:背丈は140〜160センチメートルくらいはありますね。茎も太く、穂も長く太い。ヨーロッパでもこれは見た記憶はないです。
●上野:スペルト小麦は古代小麦のことで、現代で幅広く利用されている普通小麦の原種です。スペルトは日本語で「籾殻(もみがら)」という意味。その名の通り、殻に大きな特徴があります。殻は厚く硬い。ゆえに鳥や昆虫などから穀粒を守るのです。
 また、栄養素が表皮と胚芽に含まれる普通小麦と異なり、スペルト小麦の栄養素は穀の内側に豊富に含まれています。普通小麦では製粉工程中に栄養素の多くは除去されますが、スペルト小麦では精白した普通小麦に比べ、マグネシウム、マンガン、亜鉛といったミネラル成分が非常に豊富なのです。
★一咲:古代っていつ頃ですか?
●上野:確かなことはわかっていないですが、一説では9,000年くらい前といわれています。そのころから、人工的な品種改良を経ていない穀物なんですよ。
★一咲:福田さんからここのスペルト畑の広さは11ちょう、と聞きましたが「ちょう」とは?
●上野:ちょうは、農家さんと話していると、今も普通に使われる日本古来の農地の計量法、尺貫法(しゃっかんほう)の単位の一つですね。
最近ではぼくも慣れましたが、最初は一生懸命計算したり、農家の方にそれって何平米ですか?と訊いていました。特別にレクチャーしますね。歩(ぶ)・畝(せ)・反(たん)・町(ちょう)の町。一咲さんも「反」は耳にしたことがあるでしょう。1歩=1坪、1畝=30歩(1アール)、1反=300歩(10アール)、1町=3,000歩(100アール=1ヘクタール)だから、11町は11ヘクタール。農業に馴染みがない一咲さんには、ヘクタールでも広さの実感がないだろうなあ。平方メートルでは1町=110,000㎡。もっとわかりやすく言うと、ここの面積は東京ドーム(4.7ヘクタール)2個分とちょっとにもなるんですよ。
★一咲:そこまで言われなくても、実際に見ればここがいかに広いかはよくわかります!
●上野:福田さんのスペルト小麦は、ハンバーガーのバンズ(パン)などにも使われています。生産をもっと増やして欲しいという声はあるそうだけど、手間もかかるし、他の作物や牛もいるので、この広さが限界のようです。
★一咲:スペルト小麦は見るからに現代の小麦と色も形も違い、背丈の高さも古代の野生の穀物という感じですね。どんな環境でも手間がかからず、種を蒔いておけば勝手に育つみたいなイメージですが。
●上野:家庭菜園ではそういう話もありますが、福田農場くらい大きな畑になると大変なようですよ。
★一咲:どんな難しさがあるのか想像もつかないです。
●上野:古代穀物だから丈夫というわけではなく、生育環境によっては病気には弱いという側面もあります。また、収穫時期の湿度が高いと、穂から芽が発生することもあるので、風通しの良い畑にするための種のまき方や、背丈が高いので倒れやすいなど畑の管理が難しいと言われています。
さらに、脱穀の際にも、籾(もみ)が固く外れないので籾すりという手間も加わります。収穫量も一般的な小麦に比べ少ないのですよ。それでも他の小麦では得られない味や栄養価の高さがあるし、小麦アレルギーも発症しにくいのだとか。
★一咲:こんなに元気に育って収穫を迎えているのを見るとこちらも元気になりますね。
●上野:スペルト小麦を含め、福田農場の作物が元気なのには理由があるのです。

スペルト小麦の背丈は140〜160センチメートルくらいにもなる。
その背丈の高さに比例するような穂の長さ、太さに驚く。
だが収穫率は普通の小麦よりも低く手間がかかる。
風味が良く高栄養価、小麦アレルギーの発症を抑える特徴があるのだそう。
殻は非常に硬いため、脱穀の後に籾すりという作業が発生する。
また一般的なロール式の製粉機では、含まれる栄養成分が熱で損なわれるため気を配る必要があるのだとか。
スペルト小麦が高価な小麦粉になるのもよくわかります。

全ては土づくりから

●上野:一咲さん、ここの土を見てください。
★一咲:黒々としていますね。いかにもいい土という感じがします。そういえば、ここまで来る途中で見かけた土には、今年の暑さや降雨量の少なさのためか、少し乾いた感じがしたところがあったのとは対照的です。
●上野:そうでしょう。福田農場は土づくりに力を入れているのです。
★一咲:でも福田農場のメインは牛と聞いたような? 土と牛の関係とは?
●上野:福田農場のメインはもちろん牛。黒毛和牛とホルスタインの交雑種を約1200頭飼育していて、自社ブランド牛〈美蘭牛 福姫〉が主生産物です。畑はスペルト小麦の他に、納豆用の大豆、肥料作物、牧草や家畜用デントコーンも育てています。広さにすると100ヘクタール、一咲さん向けに言うと東京ドーム21個分以上ですね。牧場と畑作を両方手掛けている農場で、この広大さはとても珍しいです。
牛に食べさせる作物も自分のところで作っていますからね。美味しい作物を食べた牛は美味しくなります。そして、その美味しい作物はいい土から作られているわけです。
★一咲:全てはいい土から始まるんですね。
●上野:ここで言う、いい土というのは、農薬や化学肥料を使っていない、自然本来の土ということです。ミミズや微生物が住むようなね。福田さんはそこに気がつき、20年以上の歳月をかけてここまで良質な土づくりを行ってきました。福田さんはこれを“土の修復”とも言っています。
★一咲:化学肥料や農薬を長年使ってきた土の方が土壌が改善されて良質というわけでもないんですね。
●上野: そうですね。もちろん、現在では化学肥料だけで土づくりをする農家はありませんが、過去の負の遺産というのでしょうか、化学肥料や土壌改良剤に過度に頼った農地は、特定の作物にはいいですが、他の育てたいものが育ちにくくなる傾向があります。土壌構造などにも影響があり、土地の保水能力も低下し、干ばつなど環境の変化にも弱くなります。福田農場の土も以前はそんな状態だったらしいです。
 今は多くの農家がそこに気づいて、しっかりと合理的な土づくりを行っていますが“土の修復”には時間がかかるのです。福田農場は、牧場がメインなので豊富な堆肥があるのが強みでしょうね。ここでは、牛たちのふん尿と木屑を合わせた堆肥にさらに枯草菌を混ぜ込んで、4~5年かけて熟成発酵させることで、より質の高い肥料を作っています。この肥料が土の中の微生物を活発にし、土を元気にしているのです。この肥料は国の堆肥登録がされていて、〈美蘭別の土にこだわる農家が作った肥料〉という商品名で販売されています。また、令和5年度全国優良畜産経営管理技術発表会の畜産経営部門で優秀賞の「畜産局長賞」も受賞しています。
そして、この肥沃な土から収穫した様々な作物を中心にした乳酸発酵飼料を牛に与えることで、健康で美味しい牛に育つのです。土が元気になれば、作物も牛も元気になるというわけです。
★一咲:土づくりは肥料づくりでもあるんですね。福田農場では肥料・飼料・作物全てが循環しているのですね。素晴らしい!でも、元気な土にするには膨大な作業量、時間がかかりますよね。
●上野:その取り組みに20年以上かけた福田さんによると、まだまだその途上にあるようです。
★一咲:昨日の新得町のはら農場のそば畑といい、今日の福田農場といい、今回の取材のテーマは「土づくり」ですね。
●上野:ははは、わかりましたか? いい土づくりには北海道農業の明るい未来の一端があると思っています。
おお! スペルト小麦刈り取り用の日本最大級のコンバインが到着しましたね。一咲さんも乗ってみてください。

これはドイツにある欧州最大規模の農業機械メーカーのコンバインで、コンバインハーベスター(複式収穫機)と呼ばれるもの。
日本では最大級のコンバイン。穀物の刈り入れから脱穀・選別を同時に行うことができる。
乗り心地はとてもいい。
スペルト小麦の殻は非常に硬く、脱穀しても殻が外れないため、脱穀の後に籾すりという作業が発生する。
また一般的なロール式の製粉機では、含まれる栄養成分が熱で損なわれるため製粉にも気を配る必要があるのだとか。
このコンバインはパワーもありハイテクで快適。運転は株式会社 石山ホールディングスの石山治臣(ハルオミ)さん。
若い人が農業に従事している姿を見ると心強くなる。

デントコーン畑にて

●上野:一咲さん、ここまで来たのでスペルト小麦畑の隣にあるデントコーン畑も見ましょう。もちろん、福田農場のデントコーン畑です。
★一咲:デントコーンって何ですか? 
●上野:澱粉(コンスターチ)などにも利用することもありますが、飼料用のとうもろこしのことです。馬歯種(ばししゅ)とも呼ばれます。粒の上のくぼんだ部分がデント(歯)のように見えることから付いた名前だそうですよ。
★一咲:とうもろこしも背丈が高い!
●上野:そして、葉が空に向かってバンザイしていますよね。土がいいからここまで元気に大きくなるんです。普通でも2.5メートルくらいになりますが、まだまだ伸びるでしょう。ここまで大きく育つとうもろこしは十勝でもなかなか見られませんよ。今は時期的に確認できませんが、実もびっしり詰まっています。
★一咲:これも良質な土と、元気な作物を育てる技術のたまものですね。
●上野:牛のために自ら飼料用デントコーンを育てるメリットとしては、デントコーンの高品位化・品質の維持、飼料コストの最小化、経営の安定化などがありますね。
★一咲:牛にも美味しいなら、ぼくが食べても美味しいんじゃないの?
●上野:どうぞ食べてください。固くて歯が折れると思いますが。
★一咲:ポップコーンにします!
●上野:ポップコーンは調理した食品の名前ではなく、そういう名前のコーンの種類です。
★一咲:えええ! それも知らなかった。とうもろこしを炒って爆裂させたもののことかと。 
●上野:とうもろこしはだいたい7種類あって、食用は主にスイートコーンとポップコーンです。
★一咲:だから、スーパーなどのお菓子売り場で、未加工の「十勝産 ポップコーン」があるわけですね。なぜポップコーンの「素」とは書かないのかと思っていましたが、そういうわけだったのか。あと、スナック菓子のミックスナッツの中にジャイアントコーンもありますね。
●上野:一咲さんが知っている農作物はお菓子になっているものが多いね(笑)。ジャイアントコーンという種類のコーンは、ペルーの限られた所でとれるもので日本にはないんです。デントコーンはメキシコ料理のトルティーヤ(薄焼きパン)にも使われていますね。
★一咲:良質な土づくりは、手間暇かかって遠回りなようだけど、農作物、それを食べる牛などの家畜、またそれを食べる人間にも環境にもいい。これからの農業のことを考えると、本当はまずここから始めなければならないかもしれませんね。そうやってできた作物を選ぶ・購入することは、生産者を応援するだけにとどまらず、人と自然が共存し、次世代に豊かな環境と社会を継承するという、持続可能な未来づくりに貢献できる。
●上野:ただ、今のところそうやってできた製品は当然高価になってしまうのです。これは農業だけでは解決できない今後の課題ですね。

福田農場のスペルト小麦畑のすぐ近くにある牛の飼料用のデントコーン畑。
訪れた時のデントコーンの背丈は2.5メートルほど。
これがさらに伸びて3メートル近くにもなるのだとか。実もびっしりに。
収穫後に福田さんが送ってくれたデントコーン。名前の由来通りデント(歯)のような形の粒がびっしり輝いて見えます。
家畜用デントコーンは農家によって早刈りと遅刈りがあり、
福田さんのところでは水分がある程度抜けた状態の遅刈りのようです。
福田さんのスペルト小麦畑で収穫、脱穀されたスペルト小麦の粒。大きくて色が濃い。
聞き忘れましたが、福田さんはスペルト小麦を食べるのでしょうか?
食べるとしたらどんなふうにして食べるのでしょう?


海外ではスペルト小麦を使った食品は少なくありません。上からクラッカー(ラトビア製)。
パスタとスパゲティ(イタリア製)。下は日本国内製のパン。
ぼくが思うには健康上の理由よりも、スペルト小麦のどこかチョコレートのような甘い匂いと、
ナッツのような香ばしい独特な風味と深い味わいの美味しさがいいのだと思います。
パンはもちもち感はないものの、歯切れや口どけは良く、
かむほどに深い味わいを楽しめます。
楽しそうに談笑する福田さんとHAL財団アンバサダーでフリーアナウンサーの渡辺陽子さん。

藤田一咲(ふじた いっさく)
年齢非公開。ローマ字表記では「ISSAQUE FOUJITA」。
風景写真、人物写真、動物写真、コマーシャルフォトとオールマイティな写真家。
脱力写真家との肩書もあるが、力を抜いて写真を楽しもうという趣旨。
日本国内は当然、ロンドン、パリなどの世界の都市から、ボルネオの熱帯雨林、
アフリカの砂漠まで撮影に赴く行動派写真家。
公式サイト:https//issaque.com
写真:ISSAQUE FOUJITA

この記事のURLhttps://www.hal.or.jp/column/2348/

2025年2月4日号 (通算24-45号)

法人化についての情報交換会を開催!

HAL財団に寄せられた「こんなことやって欲しい」という声に応え、昨年12月14日(土)に札幌HAL財団本部セミナールームで法人化についての情報交換会を開催しました。
今回は、あくまでも「お試し」ということで、HAL財団企画広報室が普段お付き合いのある農業法人、個人経営の農家、そして金融機関、税理士事務所、農業を支援するベンチャー企業、弁護士が参加。

はじめにHAL財団企画広報室の上野から道内の農業法人の概況、そして一般的な企業の動向や企業活動についての話題提供をしました。
今回の参加者は、すでに法人として事業活動をしている方、今後、法人化を検討している方などが参加しています。すでに法人化している方からは、経験談を。そして、検討している方からは、疑問や不安点が数多く出され、それに対し、みんなで考え相談するというスタイルで進められました。

今回の情報交換会をもとに、次年度以降もこのような情報交換会を開催したいと考えています。

 企画広報室 上野記

この記事のURLhttps://www.hal.or.jp/column/2342/

2025年1月28日号(通算24-44号)

第20回HAL農業賞受賞者決定

一般財団法人 HAL財団(理事長 磯田憲一) が主催する 「第20回HAL農業賞」について、以下の通り各賞が決定しましたのでお知らせいたします。

今年度は、例年通りの現地調査を行うことができました。多くの候補の中から、選考委員会の厳正な審査を経て、HAL農業賞にふさわしい方々を選出いたしました。

表彰名 受賞者 副賞
HAL農業賞
優秀賞
フロンティアチャレンジ賞
福田農場(網走市) 賞金 50万円
HAL農業賞
優秀賞
地域連携企業賞
株式会社満寿屋商店(帯広市) 賞金 50万円
HAL農業賞
優秀賞
優秀経営賞
株式会社森谷ファーム(北見市) 賞金 50万円
(記載は五十音順)

第20回HAL農業賞贈呈式
日時:2025年3月7日(金) 午後2時~
場所:JRタワーホテル日航札幌 36階 たいよう

会場の都合で冒頭の「贈呈式」(予定:午後2時から2時30分ころ)のみを公開いたします。贈呈式の様子は写真データとしてもご提供可能です。ご希望がありましたら担当までご連絡ください。

~本件お問い合わせ先~
担当 HAL財団 企画広報室
山(やま)、上野(うえの)
e-mail info@hal.or.jp
電話 011-233-0131

第20回HAL農業賞受賞者一覧

表彰名 受賞者 授賞理由
HAL農業賞
優秀賞
フロンティアチャレンジ賞
福田農場(網走市) ベテランの域に達している農場主福田稔さんのたゆまぬ、そして果敢なチャレンジに注目し表することにしました。

  • 今まで手掛けていた農産品は、そのほとんどが「加工用の原料」だった福田農場。消費者から「美味しい」と言われたいとの思いから果敢に稲作にチャレンジしている。
  • 畑地での稲作は、技術や制度面でまだ多くの課題を有するが、今後水稲農家の大幅な減少が予想されているなかで安定的な食料米を確保するための新たな技術として注目を集めている。
  • 福田氏のチャレンジは地域の農業者だけではなく、行政機関や漁業関係、商工関係者にも刺激を与え、学校給食や飲食店で網走産おコメの提供を実現させた。
HAL農業賞
優秀賞
地域連携企業賞
株式会社 満寿屋商店(帯広市) 地元農業者と連携し、地域と一体となった経営を実施している点に対し価値あることと認め、それを表することにしました。

  • 北海道内の製粉事業者と連携し小麦の品種改良を強く後押し。2012年からは、本支店6店全店の全商品で十勝産小麦100%のパンを製造。小麦のみならずパンの要である「酵母」も十勝産(とかち野酵母)を使い、調理パン、菓子パンに入れる豆、チーズ・クリームなどの乳製品、牛肉なども十勝の農業者が作ったものを使っている。
  • 原料生産者である農家、農業従事者にとっては、自らが作った小麦などの原料が最終製品となり、それを消費することで「味」「価値」を感じることにつながっている。
HAL農業賞
優秀賞
優秀経営賞
株式会社 森谷ファーム(北見市) 自社の安定的な経営とともに、地域産業をけん引する経営を評価し、優秀経営として表することにしました。

  • 自社の経営だけではなく、環境や地域にも目を向け地域全体として農業を発展させていくことを念頭に経営を実践している。
  • 地域産品である白花豆の生産、販売のみならず、農場に白花豆をメインとするカフェを作る目標があり「留辺蘂の景観」を楽しむ地域一体型の農業を目指している。
  • 所有している森林(山林)でカーボンオフセットを無理なく達成することを検討。地球環境に負荷をかけない農業を次世代に繋いでいく活用資源として森林との共存を視野に経営を行っている。
この記事のURLhttps://www.hal.or.jp/column/2336/

2025年1月21日号 (通算24-43号)

動画版WEB版HALだより 「たのしむ つながる」 十勝で語る北海道農業を公開します!

2006年第2回HAL農業賞を受賞した「十勝しんむら牧場」の代表取締役である新村浩隆さんと、2013年第9回HAL農業賞を受賞した「前田農産食品」の代表取締役である前田茂雄さんとの対談をまとめました。

お2人は、独創的な経営スタイルで注目を集めています。ともにHAL農業賞を受賞したお2人が今考えていること、そしてこれから先、何を目指しているのか。北海道農業について語ってもらいました。

URL
(全編) https://youtu.be/jR3PIjbQPJ4
(チャプター1) https://youtu.be/2YRUGR3-FjU
(チャプター2) https://youtu.be/SYWtt_dji7E
(チャプター3) https://youtu.be/C0WFXXYgqGs
(チャプター4) https://youtu.be/xzi03EjBb7o

この記事のURLhttps://www.hal.or.jp/column/2330/

2025年1月14日号 (通算24-42号)

ご飯のプロ お寿司屋さんも注目!

おコメ作りの新しい試みとして、水を入れない、水を極めて少なく、あるいは畑地で従来の「水稲品種」を栽培する取り組みが、ここ数年で注目を集めるようになりました。話題性があるので、一般紙やテレビでも報道されていますが、昨年からは業界紙や道内の農業専門雑誌でも取り上げられるようになりました。

そんななか、今回はおコメ・ごはんのプロとも言える「お寿司屋さん」から乾田直播の現場を見たいという話が舞い込み、実際に共和町のぴかいちファームの山本さんのおコメを見に行ってきました。

今回、私と一緒に現地訪問をしたのは、函館鮨同業会幹事長、北海道鮨商生活衛生同業組合函館支部で理事を務める大門福寿し店主である長谷川さん。

出張で函館に行った折に、最近のおコメ事情をお話したところ「ぜひ見てみたい」とのことで、日程を合わせ共和町のほ場の見学と実際に収穫したおコメの状態を見学。
また、実際の利用者であるお寿司屋さんの観点から「どのようなお米を選ぶのか」など貴重な話を伺うことができました。

今後、観光地函館で畑で作ったおコメがお寿司になる日も近いかもしれません。

企画広報室 上野記

この記事のURLhttps://www.hal.or.jp/column/2321/

2025年1月7日号 (通算24-41号)

2025年もよろしくお願いいたします

2025年がスタートしました。明けましておめでとうございます。
巳年は成長や変化の年ともいわれています。
大きな羽ばたきが見られるのだと期待しています。
私たち、HAL財団の広報チームは昨年も多くの農業現場を訪問してきましたが、今年も北海道農業とともに活動を進めていきます。引き続きよろしくお願いいたします。

さて、新春第一号のお知らせは、HAL農業賞に関するお知らせです。

第20回HAL農業賞選考中

今回で20回目を迎えるHAL農業賞。その第1回選考委員会が2024年12月13日に開催されました。選考委員会には、HAL財団の内部委員(理事長、常務理事、企画広報室長)のほかに外部有識者の委員(竹林孝さん、三部英二さん)、さらにHAL農業賞アンバサダー(渡辺陽子さん、林匡宏さん)も加わり現地調査の報告、候補者について審議を行っています。今月中に第2回目の選考委員会を開催し、月末には第20回の農業賞受賞者が決まる見込みです。
贈呈式は3月に予定されていますが、どのような方が受賞者になるのか楽しみです。

企画広報室 上野記

この記事のURLhttps://www.hal.or.jp/column/2314/

2024年12月24日号 (通算24-40号)

冬の鉢花と言えば

クリスマスイブの公開となった今回のWEB版HALだより。
冬の鉢花と言えば、多くの方がイメージするのが「ポインセチア」と「シクラメン」。

北海道花き振興委員会、北海道花き品評会、鉢花の部実行委員会が主催する「2024北国の鉢花まつり 冬の展示即売会」が2024年11月30日と12月1日の両日、札幌市白石区にある札幌花き卸売市場で開催されました。今回で44回目となるこの展示即売会は札幌市や近郊に住む方にとっては、冬の風物詩の一つ。会場はお目当ての鉢花を求める方で賑わっていました。

メインはやはり冬に向けた花。会場にはたくさんのポインセチア、シクラメン、シンビジューム、デンマークカクタスと冬の鉢花が並びます。これだけたくさんの鉢花が並ぶことはなかなかないので、多くのお客さんで会場はいっぱい。

そして、鉢花アレンジメント講習や壁飾り作りの講習、さらには特別オークションもあり「市場のセリ気分」も味わえるのがこの鉢花まつりの楽しみでしょう。

 企画広報室 上野記

この記事のURLhttps://www.hal.or.jp/column/2303/

2024年12月19日号 (通算24-39号-号外)

満員御礼! 年明け開催 決定!HALクロストークセッション第4弾
これからの農業のビジネスを考えるトークセッション

満員御礼!

トークセッション第4弾は、大好評につき定員に達しました。
また、新たなセッションを企画します。
ご応募、ありがとうございました。


 2023年、2024年の冬1月、そして2024年8月に開催したトークセッション。
今期は、初めての夏のトークセッションを開催しましたが、年明け2025年1月に第4弾を開催します。 キーワードは引き続き「できる・勝てる・儲かる・続く」だ!です。
 農業界は肥料、飼料のかつてないほどの急激な高騰に見舞われ、さらに人件費の上昇、海外産原材料・飼料の輸入不安定という状況にあります。そのうえ、近年は大雨、干ばつ、高温と異常気象の連続。しかし、新たな技術や利用、販路の拡大や企業との連携などダイナミックな動きが出てきています。最新の動向や今後の見通しを知るために、第4弾となる「トークセッション」を今年も1月に開催します。

【開催概要】
日時:2025年1月20日(月)12時受付 13時開演
13:00~18:00 スピーカーによるテーマトーク
19:00~    トークセッション2部        
       
参加費:無料  (懇親会は会費制:5,000円(税込み)を予定)
会場:かでる2.7 4階 大会議室 
住所:札幌市中央区北2条西7丁目 道民活動センタービル 4階

【申し込み方法】
事前メールで受け付け(先着順)
受付期間: 2024年12月19日(木)正午 ~  定員に達し次第終了
申し込み先:HAL財団 専用受付メール umai@hal.or.jp
★お名前、メールアドレス、所属(屋号、会社、団体)、ご住所、電話番号、懇親会の参加・不参加を記載の上、お申込みください。先着順です。
参加者には別途メールをお送りします。
定員 :農業従事者:70人(MAX)
    関連企業・団体:20人(MAX)
    スピーカー、運営:30人
 
スピーカー(話題提供者) (企業、団体名の五十音順)2024年12月10日現在の予定

  • アサヒバイオサイクル(株) サステナビリティ事業本部
    アグリ事業部長  上籔 寛士氏
    アグリ事業部担当部長  北川 隆徳氏
  • 合同会社 共和町ぴかいちファーム 代表社員  山本 耕拓氏
  • コルテバ・アグリサイエンス日本(株) エリアマーケティングマネージャー  大橋 祐輝氏
  • シンジェンタジャパン株式会社
    執行役員 事業開発部長  柳田 優一氏
    事業開発部  早島 悠氏
  • 株式会社NEWGREEN 代表取締役  中條 大希氏
  • バイオシードテクノロジーズ株式会社 代表取締役社長  広瀬 陽一郎氏
  • 株式会社バイオマスレジンホールディングス 取締役副社長  ナカヤチ 美昭氏
  • BASFジャパン株式会社 マーケティング部シニアマネージャー  関根 真樹氏
  • 福田農場(網走市) 農園主  福田 稔氏
  • 株式会社ペントフォーク 代表取締役社長  伊藤 武範氏
  • 株式会社ヤマザキライス 代表取締役社長  山﨑 能央氏

            

実行委員会メンバー

  • 安藤 智孝さん(清水町)
  • 伊藤 勲さん(江別市)
  • 伊藤 儀さん (弟子屈町)
  • 伊藤 敏彦さん(別海町)
  • 今井 貴祐さん(小清水町)
  • 川合 雅記さん(秩父別町)
  • 北川 和也さん(中富良野町)
  • 木村 加奈子さん(別海町)
  • 神馬 悟さん (南幌町)
  • 福田 稔さん(網走市)
  • 山本 耕拓さん(共和町)
  • 島 哲哉さん(富山県高岡市)

進め方

  1. スピーカーからそれぞれの立場で北海道農業とどのような関わり、新たな関わりを持とうとしているのかをお話してもらいます。
  2. 会場参加者から随時質問を受け付け、トークセッションをします。

 

主催 一般財団法人 HAL財団 / クロストークセッション実行委員会
協力:アサヒバイオサイクル株式会社 

この記事のURLhttps://www.hal.or.jp/column/2294/

2024年12月19日号 (通算24-39号)

年明け開催 決定!HALクロストークセッション第4弾
これからの農業のビジネスを考えるトークセッション

 2023年、2024年の冬1月、そして2024年8月に開催したトークセッション。
今期は、初めての夏のトークセッションを開催しましたが、年明け2025年1月に第4弾を開催します。 キーワードは引き続き「できる・勝てる・儲かる・続く」だ!です。
 農業界は肥料、飼料のかつてないほどの急激な高騰に見舞われ、さらに人件費の上昇、海外産原材料・飼料の輸入不安定という状況にあります。そのうえ、近年は大雨、干ばつ、高温と異常気象の連続。しかし、新たな技術や利用、販路の拡大や企業との連携などダイナミックな動きが出てきています。最新の動向や今後の見通しを知るために、第4弾となる「トークセッション」を今年も1月に開催します。

【開催概要】
日時:2025年1月20日(月)12時受付 13時開演
13:00~18:00 スピーカーによるテーマトーク
19:00~    トークセッション2部        
       
参加費:無料  (懇親会は会費制:5,000円(税込み)を予定)
会場:かでる2.7 4階 大会議室 
住所:札幌市中央区北2条西7丁目 道民活動センタービル 4階

【申し込み方法】
事前メールで受け付け(先着順)
受付期間: 2024年12月19日(木)正午 ~  定員に達し次第終了
申し込み先:HAL財団 専用受付メール umai@hal.or.jp
★お名前、メールアドレス、所属(屋号、会社、団体)、ご住所、電話番号、懇親会の参加・不参加を記載の上、お申込みください。先着順です。
参加者には別途メールをお送りします。
定員 :農業従事者:70人(MAX)
    関連企業・団体:20人(MAX)
    スピーカー、運営:30人
 
スピーカー(話題提供者) (企業、団体名の五十音順)2024年12月10日現在の予定

  • アサヒバイオサイクル(株) サステナビリティ事業本部
    アグリ事業部長  上籔 寛士氏
    アグリ事業部担当部長  北川 隆徳氏
  • 合同会社 共和町ぴかいちファーム 代表社員  山本 耕拓氏
  • コルテバ・アグリサイエンス日本(株) エリアマーケティングマネージャー  大橋 祐輝氏
  • シンジェンタジャパン株式会社
    執行役員 事業開発部長  柳田 優一氏
    事業開発部  早島 悠氏
  • 株式会社NEWGREEN 代表取締役  中條 大希氏
  • バイオシードテクノロジーズ株式会社 代表取締役社長  広瀬 陽一郎氏
  • 株式会社バイオマスレジンホールディングス 取締役副社長  ナカヤチ 美昭氏
  • BASFジャパン株式会社 マーケティング部シニアマネージャー  関根 真樹氏
  • 福田農場(網走市) 農園主  福田 稔氏
  • 株式会社ペントフォーク 代表取締役社長  伊藤 武範氏
  • 株式会社ヤマザキライス 代表取締役社長  山﨑 能央氏

            

実行委員会メンバー

  • 安藤 智孝さん(清水町)
  • 伊藤 勲さん(江別市)
  • 伊藤 儀さん (弟子屈町)
  • 伊藤 敏彦さん(別海町)
  • 今井 貴祐さん(小清水町)
  • 川合 雅記さん(秩父別町)
  • 北川 和也さん(中富良野町)
  • 木村 加奈子さん(別海町)
  • 神馬 悟さん (南幌町)
  • 福田 稔さん(網走市)
  • 山本 耕拓さん(共和町)
  • 島 哲哉さん(富山県高岡市)

進め方

  1. スピーカーからそれぞれの立場で北海道農業とどのような関わり、新たな関わりを持とうとしているのかをお話してもらいます。
  2. 会場参加者から随時質問を受け付け、トークセッションをします。

 

主催 一般財団法人 HAL財団 / クロストークセッション実行委員会
協力:アサヒバイオサイクル株式会社 

この記事のURLhttps://www.hal.or.jp/column/2289/

2024年12月17日号 (通算24-38号)

新麦フェスタ2024が札幌で開催

「新米」の季節になると消費者も待ち焦がれます。おコメは団体や行政機関、そして小売店も含め「新米」のキャンペーンやフェアを行いますが、今までなかなかなかったのが「麦」。

NPO法人の新麦コレクション(さいたま市)が主催する「麦フェス2024」が11月24日(日)に札幌で開催されました。

このフェスは2017年から東京と福岡で開催されていましたが、北海道で開催されるのは初めてとのこと。午前中は『道産小麦トーク』と銘打ち「道産小麦のここがすごい!」「ライ麦パンで再生!北海道の農と健康」とトークイベントが行われました。そして、午前と午後の2部制で道内外の人気パン店の直売も。

そのほとんどが、普段札幌では購入できないものとあり開始前から行列が出来ていました。北海道は、国内有数の小麦産地。そして国内では数少ないパン用小麦も最近はその作付けも、品種も増えてきました。
次年度以降も開催が期待されますが、きっと大賑わいとなりそうな予感です。

企画広報室 上野記

この記事のURLhttps://www.hal.or.jp/column/2284/